女性社会起業家
山口絵理子さん

〜裸でも生きるの著者〜
■山口絵理子さんという人
【米州開発銀行で】
国際機関の米州開発銀行では予算戦略本部という部署で山口さんは夏の数ヶ月間インターンとして働きました。そして実際に働いてみるとたくさんの違和感を持つ部分があった。例えば9時に出社しても上司や責任者は10時ごろやってきて、12時になると2時間ほどもお昼に出かけ、14時半ごろ戻ってきて16時になったら帰宅する。また、上司に「これは正しいのですか?」「実際、途上国ではどのようにお金が使われてる」などひとつひとつの質問に対して、自分の納得ゆく答えが全然得られなかった。そしてよくよく上司に聞いてみると、実際に途上国に行ったことがない人たちがたくさん働いていた。現場を見ないで政策が出来るのか?納得いなかい思いを山口さんは抱いていました。
オフィスビルの中で、机の上のコンピュータに向かい援助先の国へ援助額の数字だけが画面上で動いてる。果たしてこのお金は本当に届いてるのか、この政策は実際現地のためになってるのかは、リアルに自分の心に響くものがなかった。とにかく、援助資金が届いて喜ぶ発展途上国の人々の笑顔が見えない。
そして山口さんは実際に支援を必要としている国、途上国をこの目で見てみよう、どうせ見るなら最も貧しい国、ボトムの社会を見てみようと決意しました。
山口さんはこうも語る。
「私は第二、第三の情報には頼らないんです。人から聞いたとか、本に書いてあるとか。間違ってる可能性があるし、それって主観じゃないですか。例えば途上国が貧しいというのも、国際機関がすばらしい機関だっていうのも、誰かの誰かの話であって、実際自分の目で見たことしか信じれない。
結局、第二、第三の情報を頼って進んで最終的に“ああ違った”と思ったときに誰を責めるの?ってなったら他人になっちゃう、環境になっちゃうじゃないですか。でも自分が見たことを元に決断をしたら自分の責任であって、失敗したって後悔しない。」
自分の心に響くものだけを信じている山口さん。実際にそれを最後まで信じ頼りに生きてゆくのは大変なことです。人間であると不安や愚痴、自分がかわいいと思う心は誰にもあるものです。真の自己犠牲を払った対価として、真実の自分に出会えると山口さんはおっしゃってるのだと解釈します。